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2019.04.30

巴里見聞録(その58)

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Par Mbzt — Travail personnel, CC BY-SA 4.0
サンシュルピス教会の身廊の右手の礼拝堂にドラクロアが1861年に描いたフレスコ画をみつけました。ドラクロア/Eugène Delacroixが、なぜここにフレスコ画を残したのか?謎のままですが、3作品とも天使がテーマであることは確か、素晴らしい作品でした。私は、「神殿を追われるヘリオドロス」の絵の構図は放つ躍動感に関心しました。丸が連続しているこの構図のなかで、えがかれている人々の躍動感が輝くのです。
※参考:ドラクロア美術館

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La lutte de Jacob avec l'Ange/JACOB wrestling with Angel/天使と闘うヤコブ

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Saint-Michel Terrassant le Démon/Saint-Michael vanquishing Satan/悪魔を撃つ大天使ミカエル

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HÉLIODORE chassé du Temple/Heliodorus driven from the Temple/神殿を追われるヘリオドロス
ヘリオドロスはシリア王の大臣で、エルサレム神殿の宝を奪おうとしたが、3人の正義の天使たちによって倒された

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今回の旅行中、ずっとそばに居てくれた、サンシュルピス教会。この教会とも、そろそろおわかれです。また、来ます。

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2019.04.29

巴里見聞録(その57)

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サンシュルピス教会のグノモン、ダンブラウンのダ・ヴィンチ・コードで、有名になりましたものね。

そのGNOME横に設置されていた解説文を読んでみました、時間をかけて。宗教色なく、むしろ、科学的な記述でした。地球が、太陽の周りを周回していること、単純円運動ではなく、楕円軌道を持っていること、それに気がついたのは、教会の周りで働く人に正午を知らせる為に、教会の鐘をならす時刻を計測し始めたことや、毎年のイースターの日を決めることまで、おそらく、宗教的な動機だったのでしょう。しかし、毎日、太陽の高さを注意深く、ここサンシュルピス教会という広い場所をつかって、高い精度で計測した結果、データにもとづき、事実を発見していったのでしょう。ケプラーは16世紀のひとだけど、おそかれはやかれ、ケプラーが気がついたことは気がついたのでしょうね。デジタル社会の現代、いい、ITサービスが沢山あります。これを活用し、これを解読してみることにしました。手番は、このイメージデータをGoogleドライブにおき、Googleドックで開くこと。すると、あらら?画像テキストが、テキスト抽出されているではありませんか。このフランス語をGoogle 翻訳に日本語に翻訳させても精度がわるい。一方、英語翻訳は実用に耐えるレベルの翻訳。英語とフランス語の言語としての類似性に驚きました。

最後の、パラグラフをキチンと読めば、この文章プラスアルファーの部分を小冊子でもらえたようです。現地では気がつきませんでした。痛恨の極み。
”求めよされば、与えられん。”
さすが、聖書の教えに忠実な教会。

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LE GNOMON ASTRONOMIQUE DE SAINT-SULPICE
サンシュルピス教会のグノモン

Le “gnomon” de Saint-Sulpice est un appareil scientifique perfectionné installé ici en 1743 par les astronomes de l'Observatoire de Paris en plein accord avec le curé de la paroisse.
サンシュルピス教会のグノモンは、教会の了解のもと、1743年、パリ天文台の天文学者によって、ここに設置された、精密な科学的装置です。
Une plaque scellée dans le mur en haut et à droite de la fenêtre du transept Sud est percée d'un petit trou. À l’aplomb de cet orifice, une “ligne méridienne” est matérialisée dans le dallage de l’église par une réglette de laiton qui se prolonge sur un obélisque en trompe l’œil placé au fond du transept Nord.
この壁の上には金属プレートがあり、南のトランセプトの右には小さな穴が埋め込まれています。この穴から垂直におちる光が、子午線の線になり、教会の床を、真鍮製の線に沿って、北側のトランセプとに埋め込まれただまし絵のうめこまれたオベリスクにむかってそそぎます。 640pxgnomon_structure_at_saint_sulpice By PHGCOM - Own work, CC BY-SA 3.0,
Au cours de son trajet quotidien d’Est en Ouest, le soleil fait apparaître sur le sol ou sur le mur où se trouve l'obélisque, à travers l’œilleton de la fenêtre, un disque lumineux qui se déplace dans le sens opposé.
太陽が、日々、東から西に運行する間、太陽は、南側の穴をぬけ、その姿を、床またはオベリスクの壁に姿を現し、一方、太陽の円盤は反対方向に動きます。
Il franchit la ligne à midi, temps solaire local vrai, en un point qui varie avec les saisons, selon que le soleil est, à son point culminant, plus ou moins haut au-dessus de l’horizon.
その円盤が子午線を越えるときが正午、太陽時。一日で太陽が最も高い所に位置します。その場所は、地平線上ですが、季節によってことなります。
Les déplacements de cette image du soleil correspondent au mouvement apparent de celui-ci dans le ciel, effet des mouvements réels de la terre, sa rotation journalière et son parcours annuel.
太陽像の移動は、空における対応の見かけの運行と一致していますが、実際は、地球の運行、日周運動であり、年周運動です。
Le gnomon permet donc de mesurer indirectement avec une grande précision diverses particularités de l'orbite terrestre et les variations de l'équation du temps (entre le « temps moyens » et le « temps vrai ») qui en sont la conséquence.
ゆえに、このグノーシスは、地球の運動、その発展として時刻(視太陽時と平均太陽時の違い)について、非常に高い精度で計測することを可能にしました。
On a notamment repris ici les travaux effectués en Italie au XVIe siècle, à l’initiative du pape Grégoire XIII, pour mettre en place le calendrier grégorien actuel, en précisant la date de l’équinoxe de printemps sur lequel il est calé et dont dépend aussi la date de Pâques
特に、16世紀イタリアにおいて、グレゴリオ13世の元、現在の呉ゴリオ暦の制定がおこなわれ、いつ、春分の日や、イースターの日をを埋め込むかについても決まりました。
Le gnomon a également servi à mettre en évidence l’évolution de l'angle que fait l'axe de la terre avec le plan de sa rotation autour du soleil, origine de phénomène des saisons.
GNOMONが、地球の地軸と地球の公転面とのずれが、季節という現象の起源であることに気づかせたことになります。
L'obliquité de cet axe diminue d'environ un centième de degré par siècle. Bien qu'extrêmement faible, cette variation se traduit par un changement mesurable, grâce à l'installation de l'instrument dans un édifice aussi vaste que Saint-Sulpice.
黄道傾斜は、1世紀に100分の1度くらい現象しています。非常に小さな減少ですが、この装置をサンシュルピス教会ほど大きな建物に設置したことにより、計測可能になったことに感謝します。
Contrairement à ce qui est dit parfois, la ligne méridienne tracée sur le sol de Saint-Sulpice ne se confond pas avec le méridien de Paris qui passe par le centre de l’Observatoire, un peu plus à l'Est. Elle n'a jamais servi de référence universelle pour le calcul des longitudes. Le premier et le seul méridien auquel ait été attribué ce rôle est celui de Greenwich en Angleterre, adopté à cette fin en 1884 par une conférence internationale. Il est aussi la base de Temps Universel (autrefois appelé GMT. Temps Moyen de Greenwich) Le décalage horaire entre Paris et Londres, un peu plus à l’Ouest est de 9 minutes, 21 secondes. Le midi solaire « vrai » mis en évidence sur le gnomon de Saint-Sulpice se situe autour de 12h.50 min. 39 sec. L’hiver et 13h. 50min. 39 sec. L’été, heure l’égale française.
よくいわれていることとはことなり、この教会にある子午線はパリ天文台を通るパリ子午線とは一致していません、パリ子午線は、とう教会の子午線の少し東をとおっています。ここは、世界標準として経度計算に使われたことはありません。唯一、イギリス、グリニッジのみがその役割を負っています。1884,国際会議で採決され、世界標準時UT(公式にはGMT)制定のベースとなりました。パリとロンドンの間には、9分21秒の時差があります。サンシュルピス教会のGNOMEで快速される視太陽時は、冬に12時50分39秒、夏に13時50分39秒です。


Une brochure en français et en anglais disponible en face à la sacristie fournit toutes les explications nécessaires sur l’histoire et sur le fonctionnement du gnomon.

GNOMEに関するすべての必要な歴史と機能に関しご説明している、フランス語と英語の小冊子をsacristy(聖具室)でお配りしています。

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2019.04.21

巴里見聞録(その56)

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滞在中、朝、昼、晩と目に入っていたSaint Sulpice教会を訪問しました。パリで二番目に大きい教会。でも、建物の中は静かで心が落ち着きます。この教会の鐘塔、右と左に展開していますが、左と右が非対称です。右の方が作りがシンプル。途中で作るのをやめてしまったとか。左の塔の方が、未完成の右の塔よりも高く、装飾も多いです。

現在のSaint Sulpise教会は二代目の建物。先代の建物は12世紀には建っていたらしいです。
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"Le bourg Saint-Germain autour de l'église Saint-Sulpice vers 1550 (plan de Truschet et Hoyau)."

現代の建物は、1646年、アンヌ・ドートリッシュ(Anne d'Autriche)の名で、建築が始まり、ルイ・ル・ヴォーを中心に設計されたものの、工事は中断しつつ、1745年に完成。1762年に火災、1770年には落雷により破損、エトワール凱旋門の設計に関わったシャルグランの手によって修復された歴史を背負っています。2019年3月にも火災を受けています。

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教会の中にはいると、中世の時代、セーヌ川左岸教区毎の人口を記載している絵がありました。
-St. Pierre du Gros Caillon 24,000 hab.
-Notre Dame Des Champs 21,500 hab.
-Saint Sulpise 17,500 hab.★
-St. Germain 11,500 hab.
-St. Thomas D'Aquin 8,700 hab.
-St. Clotilde 7,300 hab.
ここ、サン=シュルピス教会はセーヌ左岸の教区の中でも三番目に多くの人の面倒をみていたことがわかりました。中世の時代、サン=シュルピス教会の周りには、この教会より高い建物があるわけもなく、朝に夕にこの教会が目につき、この教会の鐘の音とともに仕事を始め、仕事を終え。この教区の人たちの生活の中心に、この教会がいたのでしょうね。

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一息ついて、GMONONの子午線を捜してみました。ありました。この子午線、ダン・ブラウンの小説「ダビンチコード」にも、とりあげられました。1744年の製作。冬至になると、右袖廊の高窓に穿たれた穴からの太陽光線がオベリスクに刻まれた目盛にまで届く仕組み。春分/秋分には、光線はプレートにあたるそうです。

サン=シュルピス教会、おもしろいものが、もっとたくさんありました。
どうも、一回でご紹介できそうにありません。
次に、続くとさせてください。

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2019.04.16

巴里見聞録(その55)

今朝、TVをつけたら、悲しいニュースが入ってきた。
ノートルダム寺院が焼け、尖塔が崩落した。悲しい、とっても悲しいです。
一刻も早く再建され、またきれいな姿を見せてください。

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2019.04.07

巴里見聞録(その54)

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さて、ホテルにもどりましょう。と、そのまえにお土産仕込み。まずは、Chaponへ。今日の店員さんはは、男の人。ハリポタのネビルのようはお兄さん。すんません、また来てしまいました。
■Chapon
69 Rue du Bac, 75007 Paris


実は、ここからSaint-Sulpiceまでで道に迷いました。一時はSaint-Sulpiceの尖塔が見えたので方向は間違っていなかったのですが、道がまっすぐでないからでしょうね。娘さんのリードについて行きました。Rue du Veux ColonbierのAgnès b.に入ってみました。娘さんようのTシャツを探したけど、サイズ、デザインが気に入らず、h'ommeに行ってきたら、今度は、サイズが大きすぎるし。あきらめました。
■Agnès b
10-12 Rue du Vieux Colombier, 75006 Paris


ホテルに着く直前、Rue du Vieux Colombier,Rue Bonaparte,そしてPlace Saint-Sulpiceが交わる交差点で信号を待っていたら、ご婦人に声をかけられました。地下鉄のMabillon駅まで行きたい様子、スマホでGoogle Mapを使い駅の場所を説明させていただきました。この周囲の地理にも慣れてきました。

その先、Rue Bonaparte沿いのKusmi Teaに入ってみました。ここには日本人の女性の方もいらしゃっていました。
■Kusmi Tea
72 bis rue Bonaparte, 75006 Paris, フランス


ホテルに戻るそのまえに、Saint-Sulpice教会に訪問したのでした。

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