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2017.03.19

グローバリゼーション・パラドックス

グローバリゼーション・パラドックス
著:ダニ・ロドリック
白水社


欧州複合危機/遠藤乾が引用していた本。ロドリックは、トルコ出身の経済学者。 プリンストン高等研究所教授。専門は国際経済学、開発経済学、国際政治経済学。

私のような一般人ですら、グローバリゼーションが急速に進行している。年に何回も海外出張に出て、毎週のように海外と電話会議やメールのやりとりをし、中国製IoT半導体を買う。本当に順調にこのまま、もっと、もっと、グローバリゼーションが続くのか、個人的にはもっとgo golbalを思考し、いいものを安く買って使いたいし、世界中の人と会話して刺激をもらいたい。
でも、BeExitやトランプ政権の誕生、パリで連続するテロ事件、ドイツ・バーデンバーデンでのG20会談などをみていると、どうも、そう、単純ではない気がしてきた。グローバリゼーションからローカライゼーションに揺り戻しがきている時期にあるように感じる。

なぜか?

ロドリックは、同時に成立しない、3つのトリレンマがあるからだと、明確に提案している。その3つとは、グローバリゼーション、国民国家、民主政治。

Globalizationtrilemmashadow

グローバリゼーションは正当性という概念に弱い。勝手気ままにいろんな制度がでてきているけど、一体全体誰が承認したのか?押しつけられる標準制度には納得いかない。EUですら、EUにすんでいる人が素直に受け入れていいるわけではない。TPPをノーというトランプしかり。

国民国家という21世紀以前の概念が、国境を越える、人、もの、金、情報の流れについていけない。
誰が守ってくれるのか、誰も守れない。課税、教育、健康・医療などが国と国の間にまたがってきている。これまでは、そういうことを担当してきたのは、国を代表する政府。その政府が、独力では、なにも決められなくなってきている。

民主政治、ある意味、国民国家より、もっと古い概念。誰が私の了解をえて、外国を勝手にいろんなことを決めてきているのか、そんなこと認めた覚えはない、納得感がいかない世論も出やすい。とくに、身につけた能力や、所有している動産、不動産の関係から国と国を自由に渡り歩けない人たちはそう考えるだどう。

いままでの枠では上手くいかなくなってきていることをみんな気がつきだしてきている。人類という生物が、社会的構造の概念、「族/Tribe」、を、家族、部族、民族・国家と行動領域を世界中に拡大するたびに改革していった。21世紀の今、その族概念を拡大する時期にさしかかった気がする。

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