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2015.12.31

IoT関連インデックス(その12)

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まとめ

ここまでの、アーキテクチャ、フレームワーク、方法論は、より効果的なIoTに対するガバナンスにむけ、3段階のプロセスに統合できるかもしれない。

ステップ1ースコープの定義
IoTは、潜在的にはInternet of Everything、まず、どこに焦点をあてるか決めること。言い換えると、一般的なIoTガバナンスに漠然と取り組もうとするのではなく、まず、ある限定したレベルで運用をおこなうことである。たとえば、スマートコマース(スマートヘルス、スマートエネジーなど)むけの個別インスタンスに注力して進めることがいえる。

ステップ2ー観測と方向付け
次に、登場するすべての利害関係、権利、権限を特定し理解すること。スマートコマースのヴァリューチェーンでいえば、スマートモジュールの提供者、スマートオブジェクト、ネットワーク事業者、サービスイネーブラー、システムインテグレータ、サービス事業者、再販者、オーバーザトッププレイヤー、消費者などである。
そして、この利害関係、権利、権限の構成が、スマートコマースにとって、有効的なシステムなのか、困難なシステムなのか見分けること。
記憶にとどめないといけないことは、有効なシステムにおいては、ほとんどの係争は、まず、利害関係の調整、次に権利関係の調整、これらによって、ほぼ解決にむかうが、困難なシステムでは、ほとんどの係争は、利害関係の調整や、権利や権限の関係調整をもっても、解決出来ないこと。

ステップ3ー決断と行動
もし、スマートコマースシステムが、ある意味で困難にあるならば、何をすることが目的であったのか再考すること。どんな成果をそのシステムは提供すべきなのか、最終ゴールは何なのか合意すること。
たとえば、スマートコマースのバリューチェーンにおいて、以下のようにすべき。
a)消費者に、”便利で、使いやすく、ほしい”XaaSソリューションを提供すること。
b)バリューチェーンを提供、運用、サポートする主体がイノベーションに対し投資を行い、利害関係者を満足させることを確実に実施すること
c)財産、消費者、プライバシーを減力乱用から守るとともに、セキュリティを確保すること

これらの目標を考慮し、スマートコマースシステムにおいて、いつ、どのように、介入するのか、"Interventon principle"を活用すること。
その仲介エージェントは、公共部門、民間部門、シビルセクターから選ばれたもの。個人かも、群衆かも、専門家かも、非専門家かもしれないし、人間かもアルゴリズムに基づく機械かもしれない。ありうるのは、それらの組み合わせ、つまり、Intervention MIX.このMIXにおいては、政府制度に、スマート子マーズのバリューチェーンの利害間に法的強制力のある必要条件関係を整備する役割が生じる。これに関しWesley Newcombのフレームワークは,明快な出発点として与える。4つの資格として、権利,特権,権能,免除権を、4つの相関的な対立関係として、権利ー義務、特権ー無権利、権能ー責任、免除権^無能力。この三つのステップを通し、Interventionマインドセットを維持し、システム、たとえば、スマートコマースは、複雑であり、非線型であり、そして、驚きに満ちており、予測できないことを忘れては成らない。

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2015.12.30

IoT関連インデックス(その11)

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■IoTスマート仲裁にむけて
"複雑系のスマート仲裁"とは、方法論であり、このIoTガバナンスフレームワークを具体化することを助けることができるかもしれない。3つの主義、マインドセット、メカニズム、方針からなる.

1.マインドセット
具体化するために探し求めるシステムは大概、複雑なものである。それは、非線形的である。AがかならずしもBを導くものではなく、CやDやEをも導く。そのかわり、それは驚きに満ちている。誰もその振る舞いを予知、操作することはできないかもしれない。そのかわり、進めるためには、試行錯誤の繰り返しが必要である。その中から選択された決定が生き残るのである。

2.メカニズム
OODAループ(Observer-Orient-Decide-Act)は、この試行錯誤アプローチを行うための、実践的な方法である。それは、いろんな質問をしてくる。
・Observer:誰が、環境からセンスした入力を収集するのに最も適した場所にいるのか?
・Orient:誰が、この状況の現実を意味づけするための道具立てを最適な状態で揃えているのか?
・Decide:誰が、判断の土台としてこの新たな知識を利用すべき人は誰なのか?
・Act: 誰が、その決定を行動に移すべきなのか?

このOODAループを専門家や非専門家(個人かも知れないし、集団、いわゆる群衆かもしれないが)を使って繰り返す事ができる。ますます、このループはソフトウエアアルゴリズムによってまわされ、しばしば、M2Mの形式を取る。各仲裁エージェントには、強みも弱みもある。エージェントは、どんな利害関係者、公共セクター、民間セクター、シビル・ソサイアティーから構成されうる。そのキーメッセージは、これらどのエージェントであろうともループを回すための万能薬ではないということ。各個別ケースごとに、これらアージェントの最適な組み合わせを見つけなければならない。”仲介者MIX”が必要となる。他の言葉で言えば、システムの主たる仲介者の誤った選択を変更する必要があることであり、変更に枠決めすることが間違っているということである。

3.方針
このMIXを実施するために、”仲裁方針”が提案されている。
■仲裁方針
”仲裁エージェントは、提案された仲裁の目的が、現状システムだけ、もしくは、他のエージェントでは、上手く実施される見込みがないことを合理的に予見しできた場合のみ、OODAループにのみ仲裁する。

システムが首尾良く自己組織化されている限り、そのまま任せる。シンプルなままにして、ループの外にいる。仲裁が必要になった時点でのみ、なぜ仲裁エージェントがOODAループの中に組み込まれたのかを明らかにする訴訟を行う。つまり、この種の変更を解決するのに最適なエージェント。目的は、これら異なるエージェントをチームとしてループのなか、正しいテンポで行動させ、彼らに責任持たせることを可能にすることにある。


この方法論の完全な説明はここを参照。

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2015.12.26

IoT関連インデックス(その10)

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■IoTにおける利害、権利、権力の均衡

権力の分散やさまざまな課題のために、IoTには多数の潜在的な紛争が存在する。
ハーバード法科大学院のウィリアム・L. ユーリ と彼の同僚は紛争が3つの方向に分解できる事を発見している。IoT利害関係者は、試みるべきかもしれない。
1.潜んだ利害関係を調整する
2.誰が正義か否かを決定する
3.誰が権力をもつのか否かを決定する


ユーリーと彼の同僚は、次のようなアプローチを進めている
「紛争解決制度のゴールは、右図のような形をしたピラミッド型に見える。つまり、利害調整を通し、ほとんどの紛争は解決され、誰が正義かを決めることにより、ある程度、ある紛争は解決され、誰に権力を与えるかをきめることにより、少数の紛争が解決された状況。方や、困窮した紛争解決精度は左図のように逆ピラミッド型のようにみえる。利害調整を通した紛争解決はほとんど進んでいない、にも関わらず、権利と権力については多くが解決している形態。制度設計者の挑戦は、逆ピラミッド型をピラミッド型に切り替えることである。


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これは、IoTおけるガバナンスの課題である。ありがたいことに、すでに出発点が存在る。バリューチェーンは知られているし、IoTの潜在的な権力もわかっている。取り組むべき多くの主たる権利もわかっている、たとえば、財産権、プライバシー、セキュリティ、もちろん、市場における競争の必要性もある。広い範囲の利害が争点になっていることが知られている、また、バリューチェーンに対し、各利害関係者は多重に利害を持っている。これらを概観すると、IoTについて、権力、権利、利害の均衡への取り組むための制度的なフレームワークが見えてくる。

このフレームワークは、たとえば、オペレータ、システムプロバイダー、消費者のような間の利害関係に関する権利の概念を拡張する.John G.Sprankling教授が、彼の著作”財産法”で述べてるような洞察を引き出す。

氏、曰く、"ウェスリー・ニューコーム・ホーフェルド教授は、財産というものを複雑に絡み合っている法的に強制可能な関係として見ることで、20世紀初頭に財産法論に革命をもたらした。彼は、詳細にこれらの関係を分類するための分析的な枠組みを開発した。
この観点により、財産所有者は4つの個別の資格をもつ、それは。権利、特権、権能、免除権である。各資格は、4つの相関関係で結びついている。それは、権利と義務、特権と無権利、権能と責任、免除権と無能力である"

Newcombのアプローチは、IoTにおける、プライバシー、セキュリティなどすべての権利に拡張できるかもしれない。


***
法律系の文章は論理構成がしっかりしているので、文章としては、わかりやすいのですが、概念的な背景が全く理解できず、新しい世界を発見しました。


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2015.12.21

キーボードを半田ゴテに持ち替えよう!

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先週金曜は、職場の忘年会でした。毎年、部下のお宅にお邪魔してホームパーティの形で開催させてもらっています。お部屋を開放してもらっている部下の奥さんには頭があがりません。毎年、会では参加者のパーソナルな活動の成果発表会を開催しています。今年は、私も成果発表に加わってみました。IoTやPhysical Computingへの取り組み状況を報告してみようと思い、お題は、「キーボードを半田ゴテに持ち替えよう!」

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思うに、IoTはITの総合格闘技かと思います。ノートに向かってアーキテクチャを書いただけではだめで、かといって、キーボードを使ってソースコードを打つだけでもだめで、物理的にデバイスを結線しなければ話ははじまりません。後輩からは、IoT'Internet Of Thing)だから、デバイスをインターネットにつなげなければIoTじゃないですよ、と突っ込み。いいそいいそ、つっこんできた。と、想定通り。

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IoT RoadMapを読んで感じたことをみんなと共有。IoTを実現するためには、プロダクト、サービス、ネットをコネクトし、役割をどのレベルで、どちらに分担させるか、そのバランスが大事。


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で、ジャジャーン、Arduino登場。物理的なモノは、小さくとも存在感があります。この辺で、うちの部以外の人々はどん引き。このひと、何いっているんだろうと。まあ、これも、想定のウチ。


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そう、Arduinoを制御するソフトは、慣れ親しんだJavaでかけます。IDEはしかもProcessing.良い時代になりました。


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こんなスライドでも、みなさんから、手書きのJack Oh Rantanに、おおーっ、と、言ってくれました。人に感動を与えいるのは決して、手の込んだモノとは限らないんですね。ほんの一握りのアイデアのほうが大切なんですね、ほとんど100円ショップで調達した、ものすごいプアな作りなんですがね。ちなみに、LチカとはLED点灯のことです。


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この白いボードの上に回路を組みます。このボード、ブレッドボードと言います。線や部品を差し込んだり、外したり、試行錯誤が自由にできます。でも、こんなボードがあること、どなたも、知らず。。。面白いのになあ。普通の人は知らない世界なんでしょうか?


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ブレッドボード上の結線は、こんな風に清書できるソフトがOSSで公開sれています。FRITZINGといいます。


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これが結構すぐれもの。ある種のCADなんですけどね。開発元はドイツのポツダムの応用科学大学。タダです。


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ただのパワーポインタの代用ではありません。お絵かきをすると、回路図も自動に作成してくれます。
実は、パーツのリストも創ってくれます。


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で、ワイアリングといったら、半田ゴテと、ラジオペンチとテスターが必須。

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ここは、動作のデモンストレーションを実施。Blogでは、お見せできず、残念。


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ご支援いただいているSHOPのリストです。秋月、一部の人には有名ですね。SwitchSuienceは良いお店です。
Tech Shopは来春から、話題になるでしょうね。3Dプリンタを使わせてもらってみます。

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真面目な人には、Harvard Business Reviewをご紹介しました。はい、PoterさんがIoTに関し論文を書いてくれています。

会場のお宅は本当に居心地のいいところです。ついつい、夜遅くまで、居座ってしまいました。後片付けもせず、ありがとうございました。

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