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2012.06.24

枝分かれ


これがPhillip Ball三部作の最終作。

雪の結晶はなぜ必ず角が6つなのか。ガラスの割れ目の成長、木の枝の育ち方、山肌の浸食の進展、川筋の成長など、生物にも無生物にも、分かれるだけで得も言われぬ美しさや不思議さ、面白さをがあり、パターンを感じ、観る者の心に「なにかがおなじなのではないかという期待」を呼び起こす。
ただ、筆者はパターンが同じだから、パターンが生成されるロジックまでが同じであると、単純にみなすことについては警告している。

アンバランスのなかにバランスが生まれるとき、ある種のパターンが生まれることは事実らしい。
ただ、どの論理が展開されるかは一元的ではない。
パターンがうまれるのは、生物が関与しない自然現象のみでなく、生物の関与する酵素代謝ネットワークのれべるから、アリや鉢などの社会的行動を行う生き物たち、そして、人間の社会的活動、経済的活動にもみられる。
だから、パターンの話しをするときには、物理学者、生物学者、社会学者、経済学者が同じ言葉でパターンについて話しが出来ることがおもしろい。この現代においては、すべての分野が細分化し専門化し、他の分野の人たちとは会話すら成立しない事がおおいが、このパターンに関することについては、一緒に話しができる気がする。ある意味で、万物の理論を手に入れようとしているのではないだろうか?

なぜ、なぜ、なぜと掘り下げていく19世紀の学問だけでなく、the way you are,あるがままの姿を捕らえ、その振る舞いを、パターンを見いだし、全体像から、未来を予測し、対応するスタイルを確立できないだろうか?

いわしの群れの中の一匹、一匹の行動を調べてみても、群れ全体がどこに行くのか、わからないのと同じように。

そういうことに気づかせてくれた三部作でした。
エピローグに、今後どのように、この分野を深耕すればいいか記載されていたので、少し自分なりに整理し、今後の参考にしたいとおもいます。

自分自身、Social Network分析から、ここまで、長い道のりでしたが、ようやく、体系的に捉える道筋、その適用できる範囲が見えてきた気がします。社会人になる前に気がついていれば、また、別の人生が開けていたかも知れません。

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2012.06.19

流れ


フィリップ ポールの3部作の2作目。
話は、1作目の「かたち」から続きます。
先回が静的なパターンを自然が創り上げることをテーマにした巻であるならば、今回は自然界が動的にパターンを形成することをテーマにした巻。
だからいわゆる流体力学とその周辺に関する話。

ただ、とりあげる題材がより多岐にわたります。
まるで、ガイドさんに連れられて、博物館をまわっている感覚?
いや、ガイドさんに連れられて観光している旅行者?
の気分です。

まずは、ダビンチの描いた一枚の絵
「Old Man with Water Studies」
レオナルド・ダビンチといっしょに、
橋の欄干で川の流れを観察した感覚。
彼の観察にかかると、自然が本質を表してくるのか、
彼の観察が鋭いのか。
カルマン渦の話しになります。


同じレイノルズ数であれば、カルマン渦は、
台所にも、日本海にも、そして木星にも
同じパターンで起きる。

秩序と無秩序の間に、バランスとアンバランスの駆け引きがあり、
そこにパターンが生まれてくる気がします。

さらに、砂のような細かい粒子が、
結局の所、液体のような現象を引き起こすことにも驚きました。
砂丘の風紋がなぜできるのか?
彼の解説はとってもおもしろかったです。

さて、3作目。「枝分かれ」を読み始めようかな

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2012.06.10

つるありインゲンができました。

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庭で育てていた、つるありインゲンも順調に育ちました。
ちょうど今朝、NHK教育の趣味の園芸でもツルありインゲンの特集を放映していたようです。
庭に出て、収穫し、さっそく朝食のとき、マヨネーズをつけて、いただきました。
まだ小さいインゲンですが、ちゃんとインゲンの味がしました。
スーパーで買ってきたインゲンよりも、柔らかい食感でした。
とりたてなので、まだ水分が多いのでしょうか?
美味しゅうございました。
昨日から梅雨入りしましたが、梅雨が本格的に始まるまでのしばらく間、
いんげんで、楽しめそうです。

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2012.06.02

かたち

今日は、午前中に庭の芝生の貼り替えを行い、梅雨入り前に庭を綺麗にできました。
自分も床屋さんにいって髪を綺麗にしてもらい、あとは読書タイム。
今回は、今日読んだ本をご紹介します。



書名:かたち
著者:フィリップ・ボール
出版:早川書房

です。ようやく、読み終わりました。


久しぶりにわくわくしながら読み進めました。
その結果、いろいろバラバラに習得した知識が一気に集約してきました。
今回、この本を読んでそうおもいました。

自然界に発生するパターンを数理的に分析するなかで、
たとえば、


竜巻やゲリラ豪雨を引き起こすスーパーセル


蜂の巣の六角形構造


最近、茨城の女子高校生が再発見して話題になった
ベロウゾフ=ジャポチンスキー反応(BZ反応)
参考動画は→こちら



活性因子と抑制因子と動物の縞模様の関係


これらは、
拡散ー反応方程式と、チューリングパターンの関係、複雑系、自己組織化、セルオートマトンなどの概念によって説明できそうです。
ここ数年、私の頭にバラバラに入って来ましたが、ついに、つながってきました。
系とそれに属する要素間の関係をあるがままに見つめる知がどういう姿になのか、
おぼろげながら見えてきた気がします。


参考)チューリングパターン

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