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2008.02.21

BIG SWITCHその2

今、NICOLAS CARRのBIG SWITCHを読んでいる。
久しぶりに面白い。

話は、ボストンにある、とある会社から
ビジネスランチに招待された話から始まる。

招待された会社の住所がわからないので、町の
人に聞いたら、古めかしい、ビルディングがそこだった。
受付にいったら、急にいかめしい男が現れてきた。
これは命が危ない、どうしてこんなところに
のこのこきたんだろう、銃を持ってくるべきだった。
と考える筆者。実は、地下に巨大なサーバファームを
もっている新興ホスティング業者だったらしい。

サーバがラックに鎮座する姿など、まったく珍しくないが
知らない人は知らない世界。

彼本人の主張したい線は、Dose It matterから
かわっていないようだ。

けれど、エジソンの時代からの電気産業普及の
歴史の糸を、行きつ戻りつしながら、現在の
ユーティリティコンピューティング、
そして将来のあるべき姿を解き明かす、全体の
流れがおもしろい。
驚いた事は、本文中で紹介されているビルゲイツが2005年
10月にMS社内幹部に送信したメモメールがGoogleで検索できたこと。
ありがたい、おそろしい時代であることを認識。
10月日曜9時54分にメールを送信しているビルゲイツの以外な
ワーカーホリックにも驚いている。
ごくろうさでます。

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2008.02.03

古典の力(その2)

マルクス・アウレーリウス作「自省録」、ようやく読破。
やはり、最後まで、2000年という時間を感じない。
今この世のどこかで、哲学的な文章を書いているBlogを
読んでいるような気がした。
諦観という言葉だけだめだつようだけれども
決してそんな事はなかった。

今、目の前に起きていることは、
自分の定めと受け止め
精一杯それに立ち向かう事。

これを、
くりかえし、くりかえし、マルクスは歌っている。


文章から気持ちそのものが伝わってくる。
おそらく、性格も嗜好も私自身が近いんだと思う。
(※神谷さんの名訳にも感謝。)
まさに後期ストア哲学的な世界、物理、論理、倫理が
むかっしから好きだもの。
マルクスの師匠「エピクテトス」
も気になる。雑学的には、「自省録」、
英語ではメディテーションというらしい。
今どきは、メディテーションのほうがしっくりくる。

今回、「自省録」と塩野七生作「ローマ人の物語XI」を
並行して読んでいて、非常に面白い体験をしている。
原書、そのものが、とても力強い。
一方、塩野さんの世界からは、
原書の作者が、その後どう生きたのか
その先、世界にどのような影響をあたえていったのか
想像力がふくらみ、その時代全体感の理解が深まった。
縦糸と横糸を同時に紡いでいる感じ。
歴史のおもしろさってここかな。

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